SMN株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:原山 直樹、以下SMN)は、同社が提供するDSP(*1)「TVBridge Ads」と、株式会社インティメート・マージャー(本社:東京都港区、代表取締役社長:簗島 亮次、以下インティメート・マージャー)が提供する共通IDソリューション(*2)「Intimate Merger Universal Identifier(以下「IM-UID」)」を連携しました。
この度の「IM-UID」との連携により、「TVBridge Ads」を用いたiOSデバイスのWebブラウザ面へ広告配信が可能となります。
■「TVBridge Ads」への「IM-UID」導入の背景
これまでのTVBridge Adsの広告配信では、3rd Party CookieをデフォルトでブロックしているSafariへの配信が制限されていました。SafariはiOSデバイスに標準搭載されているWebブラウザで国内のモバイルブラウザシェアの過半数(*3)を占めます。今回、iOSデバイスのWebブラウザ面への広告配信を実現するため、「TVBridge Ads」は「IM-UID」と連携しました。これにより、iOSデバイスのWebブラウザ面へ広告配信が可能となり、さらなるリーチの拡大、広告効果向上が期待できます。
また、昨今、ユーザーのプライバシー保護の観点から、広告配信やその効果計測に活用されてきた3rd Party Cookieの利用規制が進んでいます。そのため、広告配信プラットフォームを提供する事業者は3rd Party Cookie規制への対応を求められています。ポストCookie時代へ向けた対応として、SMNは、「TVBridge Ads」と、「IM-UID」を連携することにより、3rd Party Cookieに依存しない広告配信を実現します。
■テスト配信の結果
「IM-UID」を活用しテスト配信を行った結果、iOSデバイスのWebブラウザ面へ広告配信が可能となったことで、プロモーション全体のターゲティングボリュームが約1.7倍まで拡大しました。また、ボリューム拡大に留まらず、AndroidデバイスのWebブラウザ面と比べ入札競争の少ないiOSデバイスのWebブラウザ面を活用することでCPM(*4)を200%改善。CTR(*5)も55%と大きく改善し、結果、CPC(*6)を400%改善することに成功しました。テスト配信の結果から、IM-UIDを活用したiOSデバイスのWebブラウザ面への配信により、TVBridge Adsの配信ボリュームを拡大させつつ、広告効果が向上したことを確認しました。
SMNは、今後もデジタル広告のプライバシー保護を前提とした、健全性・安全性の向上への課題解決に注力し、ポストCookie時代に対応する各種IDとの連携を進めてまいります。
*1 DSP(Demand Side Platform)
広告主の広告配信効果を最適化するためのプラットフォーム。
*2 共通IDソリューション
媒体社や広告主が発行・管理するユーザー情報を元に、個人を特定しない形でIDを生成する技術。暗号化されたIDのみを媒介することで、連携するプラットフォームはプライバシーに配慮したユーザーターゲティングや広告の効果測定が可能となる。
*3 出典:Stat counter 国内におけるモバイルブラウザシェア(2024年4月時点)
< https://gs.statcounter.com/browser-market-share/mobile/japan >
*4 CPM(Cost per Mille)
Web広告を1,000回表示するためにかかる費用のこと。
*5 CTR(Click Through Rate)
Web広告が表示された回数のうち、Web広告がクリックされた回数の割合のこと。
*6 CPC(Cost Per Click)
Web広告のクリック1回あたりにかかる費用、クリック単価とも呼ぶ。
■国内最大級のテレビ視聴データを活用する「TVBridge」
「TVBridge」は、国内大手テレビメーカー4社が取得しているテレビ視聴データと、SMNが保有するデジタルメディアの接触データをもとにした広告配信を実現するデータ活用サービスです。コネクテッドテレビ約1,000万台分(2023年5月30日時点)のテレビ視聴データを活用し、様々なターゲット手法を用いて効果的な広告施策を実現しています。テレビ視聴データとは、ユーザーから広告用途への利用が許諾されているテレビ放送(全国の地上波、BS、CS)の視聴データです。このデータには、個人を特定する情報は含まれません。
・「TVBridge」詳細:< https://www.tv-bridge.com/ >
■SMN株式会社 < https://www.so-netmedia.jp/ >
2000年3月に設立。ソニーグループで培った技術力をベースに、マーケティングテクノロジー事業を展開しています。「技術力による、顧客のマーケティング課題の解決」を実現するため、ビッグデータ処理と人工知能のテクノロジーを連携し進化を続けています。現在、DSP「Logicad」、マーケティングAIプラットフォーム「VALIS-Cockpit」のほか、テレビ視聴データ活用広告配信サービス「TVBridge」を提供するなど、マーケティングに関する様々な課題解決を実現しています。
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SMN株式会社 広報担当 松本