2019-03-18
Column
ソネット・メディア・ネットワークス株式会社(以下、SMN)は、ソニーグループのマーケティング・テクノロジー会社として、確かな技術力と豊かな発想力で、最先端の広告配信サービスを提供している。主力事業であるDSP(Demand Side Platform)は、20TB相当のビッグデータ高速処理技術と自社開発の人工知能エンジンを基盤に成長を続けており、マーケティング領域での新規事業も展開している。
2000年設立、2015年東京証券取引所マザーズ上場。
今回はそんな事業が急成長、急拡大を迎えているSMNの2018年度新卒1年目の社員に焦点を当て、インタビューを敢行しました。今後の飛躍の一端を担う次世代メンバーが、いかにしてSMNに入社し、現在どのような想いで日々活動しているのかなどを赤裸々に本音で語ってもらいました。今後の期待の若手メンバーの“素顔”が今回明らかになります。
第二十弾は大学時代にAIの研究をするなど昔から最新の機械技術に興味があった則永さんへインタビューを敢行いたしました。もともと興味のあった機械開発関連ではない部署へなぜ入社を決めたのか、現在はどのような想いで働いているのか。彼の素顔に迫っていきます。
則永悠
技術開発部
大学院時代にはAIの研究に没頭する日々を送る。
就職活動で大手機械メーカーなどの選考を受け、最終的にSMNへ。
現在は技術開発部にてこれまでにない新たな技術を開発するべく日々奮闘中。
(取材:株式会社AMBAI水野)
- はじめまして、本日はよろしくお願いします。さて、さっそくですが今はどういった毎日を過ごされているのでしょうか?
今はまだ半年間の研修が終わったところで、先輩社員の横について広告配信に関連した業務をしています。新しい種類の広告が追加された時にそれが配信されるか確認したり、「ここの部分をつくって」と言われたものの制作をしたりしています。
- 関西圏の大学・大学院に通われていたと伺っていますが、東京生活は社会人になってからですよね?
そうですね。まだ人の多さに慣れないですね(笑)。でも住む場所のこだわりがあるわけではないので、こちらでの生活も楽しんでいます。
-大学時代も技術系について学ばれていたんですか?
はい。大学院では機械学習というAI関連の勉強をしていました。AIと人間の生態信号のようなものを融合するような領域で…たとえば、人工義手の基礎技術になるような部分を研究していました。人間が動作を行う時には皮膚の表面にかすかな電気が走っているのですが、それを計測してAIでシステムをつくれば精度の高い人工義手ができるのではないかというアプローチでした。
ただその研究が、いくつかの理由で卒業半年前に終わってしまいまして・・・。それで急にロボットの動作にAIをどう使うかという研究に転向して、基礎研究部分に参加しました。大学院時代も終わりに差し掛かっている中で、研究期間が半年しかなく、でも1から勉強しないといけない部分も多くって。その時はとりあえずやらなきゃという感じでしたね!
- 技術に関心を持っていたのは幼いころからですか?
そうですね。機械を触ったりすることが昔から好きで、大学も技術系の学部で過ごしました。ただ、先ほどの機械学習をやったのは大学院に行ってからです。新しい領域を研究するのは好きですね。「今はこう使われているけれど、もっと別の使い方が出来るのではないか」と想像するのもおもしろいなと思っています。
- そこからなぜSMNに入社されたんですか?決め手などはどういったところだったのでしょう。
他と比べて何が決め手だったかというのは難しいのですが…説明や面接を聞いていて、SMNの技術力がかなり高いことを理解したのがまずあります。AI研究の分野でも進んでいそうでしたし、広告会社のスピードの早さを自分のモノにしてみたいなとも思いました。あとはおそらく、先の見えなさがおもしろそうだと思ったからでしょうね(笑)。
内定をもう1社もらっていたのですが、そちらは研修体系もキャリアステップもかなり綿密につくられているような企業でした。たしかに安定はしているのですが、レールに乗って割り振られた役割を求められるのってどうなんだろう?と思ってしまったのかもしれません。SMNはすべてが整備されているわけではないけれど、「ああしなさい、こうしなさい」と決められていることは少なくて、自分のやり方で進めていけそうだと感じていました。
- 人によってはきっちり整備されている環境に安心感を覚えますよね?
そういう人もいると思うのですが、私自身は決まりきっているのっておもしろくないかなって。たぶん先が見えていると飽きてしまう性分があるのだと思います。趣味でゲームをしていたときも、最後の敵の手前に行くと急に飽きてしまうことがあって。ゴールが見えたらもういいや、と思っちゃう傾向があるのかもしれません…(笑)。
- これまで何か大きな壁にぶつかったことはありますか?
結構好き嫌いで物事を選んできた部分があるので、あまり壁にぶつかったり、大きな感動をしたりというのはなかったかもしれません。直感的におもしろいと思えるかどうかが選択で重視することですね。難しいものほど工夫のしがいがあっておもしろいと思えるので、難易度の高い方、山あり谷ありの方を選んできたかもしれません。
- SMNに入ってから「山あり谷あり」はもう出会っていますか?
今はまだそこまで困った状態になることはないですね。1年間はチューターの方についてもらって研修期間のような状態なので、本格的な業務を始めていないからだと思います。これからどんどん出てくると思うと楽しみですね!
- チューターというのは上司にあたる存在の方ですか?
そうですね。ただかしこまった階層構造を意識する風土ではなく、そっと寄り添ってくれる「支援者」といった存在ですね。困ったことがあればすぐに相談ができますし、週一くらいで「最近どう?」といった面談時間もとってくれています。業務の困りごとだけではなくプライベートのことも結構話しています。
- 部署のほかの方との人間関係はいかがですか?
「いい人」が多いですね。困ったときにはお互い助け合うという意識が当然のように備わっていて。技術的な質問はチャットツールに書き込みできるのですが、質問を上げたらいろんな人がポンポンと答えてくれて、時間を割いて調べてくれる人もいたりします。その協力意識に私自身も感化されますし、すごく仕事がしやすい環境です。
- そんな環境の中、この先はどんな目標をお持ちなのでしょう?
あまりしっかりした展望は持っていないのですが…まずは日々技術的な課題を解決できるようになり、かつ楽しく仕事ができる状態でありたいです。そのために技術的に難しいものにもどんどん挑戦したいですね。今は先輩方に教えてもらって吸収するばかりなので、しっかり成長して「則永は私が育てた」と自慢してもらえるようなエンジニアを目指しています。基本的には難しくて他にないものと戦えるところで力をつけていきたいです。
- これから担っていくであろう仕事内容はどんなものなのでしょう?
私の所属している技術開発部には4つのチームがあって、まだどこに配属するかは確定しているわけではないのですが、今はデータ分析基盤チームに入って先輩社員のもとで教えてもらっています。ここは直接ユーザーに届くものではなく、大量のデータが貯まる部分ですね。大量のデータをさばくのはすごく大変なのですが、こうした大型の環境はそう経験できるわけではないので、せっかくならこの難しさをクリアしていきたいです。
- 主体的にできる状態もセットですよね。
そうですね。自分のやっていることに意味があるのかないのかわからなくなると、あまりおもしろくないでしょうね。今後社内での目標としては、「これは則永に聞いたら1番」という領域を1つ持つことがまずはクリアしないといけないことだと思っています。新たな領域で1つテーマを立て、先輩レベルの高い水準になっていくことができれば、チームや組織への貢献にもなっていくのかなと思っています。
- 数年後のイメージはもうすでに沸いてますか?
数年後は私の身近にいる先輩方のようになっていきたいですね。皆さん楽しく仕事をしていて、かつ平気な顔で難易度の高いことをクリアしていたりします。先日も、本当は難易度の高いことを普通にやり遂げているのを見て「うぉー、すごい!」と思いましたね。ちょっと興奮しちゃいました(笑)。
今教えてくれている先輩も1個年上なだけなのに、自分とは随分差があるので、後輩が入ってくるときには同じように教えられるレベルにはならないといけないなと。楽しく仕事をするというのは大切なことなのですが、そんな中には緊張感ももちろんありますね。
- 最後に、則永さんの今後のやりがいについて一言!
課題がたくさんあるので、挑戦のしがいがあります。1つ飽きたと思っても次の課題がいくらでもあって、きっと飽きることはないと思いますしね。技術開発部のやるべきこともまだまだ広がると思うので、そうした面でも貢献していけたらとも思います!
取材を終えて。 社外インタビュアー水野より
常に険しい道を選び続け、ゴールが見えないことに燃えてしまう則永さん。インタビューの中でもそのチャレンジャー精神を節々に感じました。困難に立ち向かうことで仕事の楽しさを見出す彼の姿は、周囲にも好影響を与え、新しいことにチャレンジしていく文化を創る立役者になるのではないかと思わされたほどでした。SMN様の中でもどんどん難易度の高いことにチャレンジし続け、これまでになかったものをぜひ世に送り出してほしいですね!
経営企画管理部 組織開発課 採用担当者