最初のキャリア選択は「挑戦し、成長し続けること 」が軸
大学時代、財政学のゼミで社会問題の構造分析やその解決策についての議論に取り組んでいました。ビジネスの現場でもこの知見を活かして企業が直面する複雑な課題を解決し、成長に貢献できるのでは…という考えの元で就職活動を進めていました。
最終的にSMNへの入社を決めた理由は大きく分けて2つです。
1つ目は、当時のSMNは上場して間もない成長企業であり、また広告業界というスピード感あふれる環境で挑戦できる場が数多くあったことです。中でも、経営管理体制の強化が急務で、経営層との密接なコミュニケーションを通じて早い段階で経営に関わる意思決定に関与できるチャンスを感じました。
2つ目は、SMNがソニーグループの一員として先進的な技術と膨大なデータを活用し、デジタルマーケティング分野で新しいビジネスを次々に展開していたことです。大学時代にインターネット系ベンチャー企業でインターンシップを経験し、デジタルマーケティングと広告技術の有用性を知り、この分野の成長に強い関心を持つようになりました。だからこそ、ソニーグループの豊富なアセットを活用して変化の激しい広告業界で新たな価値を創造できるSMNの環境は、まさに私が求めていた挑戦の場なのではないか、と考えました。
「偶然」を最大限に生かす、という姿勢がキャリアを創る
新卒入社時点で定量的な分析や問題の背景構造を考えること自体は経験があったものの、当然ですが実際のビジネスに関する経験はなかったので、まずは「任せてもらえることは全うしよう!」という姿勢で、様々なことにチャレンジしてきました。
入社直後は経理に携わり会計の重要性を学び、次にその知識を元にエンジニア部門での業績管理を行いました。2年目には新設された子会社の管理部長となり、事業責任者と連携しての事業計画、戦略の立案・遂行、現場メンバーと連携し業務フローを設計するなど事業サイドの意見や実態を管理サイドの目線からブラッシュアップするという経験をしました。
4年目からは子会社の分割や再編・吸収、事業譲渡などを含めたグループ会社のポートフォリオの再編に携わりました。経営企画として全社戦略、IR・PR、子会社支援など、自分たちで戦略を考え、社内外に説明を行ってきました。
常に「できる・できない」より「どうすればできるか」を考え、周囲にも積極的にサポートを求めながら自ら進んで解決策を見出してきました。
振り返ってみると、私のキャリアは一貫して「挑戦と成長」の連続でした。キャリアは、必ずしも計画通りに進むものではないと思います。様々な成功や失敗、それに伴う周囲の変化を前向きに受け止める姿勢を続けることができるか、私自身がどうあれるか、それによって実現できるキャリアが変わると思います。偶然の機会を生かし、機会を掴むために行動することが重要と考えています。
変革期をリードし、さらなる挑戦を目指す
20代で課長職を経験することになるとは、入社当初は全く予想していませんでした。しかしSMNという変化の激しい環境で周囲からの期待も含め、偶然のチャンスを逃さず自分から行動したことで、思い描いていなかったキャリアが開けたのではないかと思います。
SMNでのこれまでの経験を通じて学んだことは「挑戦を恐れずに成長し続けること」です。常に新しいことを学び、柔軟に適応していくことで、自分自身の成長だけでなくチームや会社全体の成長にも貢献することができると考えるようになりました。
もう一つの大切な学びは「自分にない知識や経験を持つ人とのコミュニケーション」の重要性です。当然ですが、経営企画の仕事は一人で成し遂げられるものではありません。異なる視点や経験を持つ多くの人たちとの協働・協力することで、はじめて大きな成果を上げることができます。コミュニケーションを取り、常に周囲の知識や経験を吸収すること、相手が必要とする自身の知識や経験を提供することを意識してきました。
現在、SMNは大きな変革期を迎えています。私が所属する経営企画部はその中心にあり、SMNの未来を方向付ける重要な役割を担っています。これまでの経験を基に、広告業界のトレンドを捉えた戦略立案や株式市場 に対する理解を深めることで、SMNの成長加速および市場価値の向上に寄与していきたいと思っています。